2010年11月18日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

とんまか通商店街の小畑さんが粉河祭提灯シール

50年前の榮町の提灯と発売しているシール

50年前の榮町の提灯と発売しているシール

粉河のだんじりを常に身近に感じてほしいと、 紀の川市粉河のとんまか通り商店街で種苗店を営む小畑雅行さん (56) が、 粉河祭のだんじりの提灯(ちょうちん)をデザインしたシールを製作し、 発売した。 約800年の歴史があるだんじりの、 地区ごとの15種類の提灯柄を取り上げている。 全国的にみても、 地区で柄が違うのは珍しいといい、 小畑さんは 「地元だけでなく、 観光客が 『粉河祭』 を知るきっかけにもなれば」 と話している。

きっかけは、 毎年7月には粉河祭で町がにぎわうが、 終わるとだんじりが話題にすら上らない状態に小畑さんが長年寂しさを感じていたこと。 ある日、 観光客に 「粉河にもだんじりがあるの?」 と質問され、 もっと多くの人にだんじりのことを知ってもらいたいと考え、 「どこにでも張れるシールならば」 と考案、 昨年9月ごろから取材など製作準備を開始した。

町に現存しているだんじりは8台 (全15)。 そのほか、 現物はないが、 写真など資料が残っているのが4台。 残りの3台 (新町、 上之町、 榮町) の柄が苦労した。 なくなってからすでに50年ほど経過しており、 住民の記憶もあいまい。 100軒ほどに倉庫を探してもらうなどした末、 榮町では当時の提灯に出合うことができた。 小畑さんは 「やっとの思いで提灯を見た時涙が出るぐらいうれしかった」 と話していた。

シールは防水仕様で、 各地区別 (380円) と全地区が一つになった大型版2種類 (580、 780円)。 同商店街内の小畑種苗店、 ふじや商店、 観光特産センターのほか、 産土神社でも購入できる。 問い合わせは小畑さん (TEL0736・73・2016)。





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