2010年11月26日

02.政治・経済

逃げる現職、追う新人2人

いよいよ投開票があす28日と目前に迫った知事選。 現職の仁坂吉伸(60)=無所属、 自民推薦、 公明県本部支持=、 元県会議員の藤本眞利子(56)=無所属、 民主・国民新推薦=、 JR西日本シニア社員の洞佳和(62)=無所属、共産推薦=の3候補は、 最後のお願いとばかりに懸命な活動を続けている。 国政への不信感が高まる中、 組織力で勝る現職に新人がどこまで追い込みを掛けることができるか注目される。

仁坂陣営 現職として 「やるべきことをきちっとやることが支持につながる」 と、 前哨戦は後援会活動より公務を優先。 告示後は連日各地で一日4回ほどの個人演説会を開き、 1期4年の実績と来期への展望を訴えてきた。 県会議員は44人中35人、 30市町村の首長はほぼ全員が仁坂候補を支持しており、 推薦を受ける団体は313に上る。 圧勝ムードすら漂う中、 陣営では 「油断が一番の敵。 陣営内の緊張感は保てている」 と投開票まで全力で乗り切る構えだ。 陣営関係者は投票率について、 前回より候補者が一人多いことから40%程度と見ている。

藤本陣営 幅広い年代のボランティアが選挙活動を下支えする。 終盤に差し掛かり、 選挙事務所ではボランティアたちが受話器を握りしめ、 最後まで支持拡大のために余念がない。
陣営幹部は、 投票率について 「期待を込めて40%前後になると思う」。 選挙活動を通した手応えを 「徐々に反応が良くなってきている。 ただ、 選挙活動を通して県民の選挙への無関心さ、 民主党への逆風も感じている。 残された日でさらに支持を拡大したい」 と話している。

洞陣営 具体的に県民の暮らしを訴えることを基本としている洞陣営は 「反響が次第に大きくなってきているのを感じている」 と話す。 支援している団体の代表が中心になり行っている個人演説会では予想よりいすが足りないことも多々。 演説を聞き泣きながら握手を求める人もいる。 「県民の暮らしと候補者の訴えが合い、 共感を呼んでいる。 候補者の生の声を聞いて顔を見ていただくのが基本。 時間の許す限り、 政策と人柄を伝えていきたい」 と全力を尽くす構えだ。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


02.政治・経済 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif