2010年12月02日

00.社会

患者にクリスマスプレゼント、NPOがんサポートがタオル帽

有志の女性メンバーとタオル帽子

有志の女性メンバーとタオル帽子

がん患者の後輩を応援しよう。 がん診療の向上を目指すNPOいきいき和歌山がんサポート(理事長・谷野裕一公立那賀病院乳腺外科科長)の女性メンバーの有志が、 抗がん剤治療を受ける患者へ、 タオルを使ったさまざまな柄の帽子約160個縫い上げた。 クリスマスプレゼントとして手描きのメッセージカードを添えて、 県内6カ所の病院の患者へ贈る。

病院ボランティアをしている同団体理事の石井浩子さん(56)が、 ことし夏ごろに、 病院関係者から 「がん患者さんが、 夏にニット帽暑そうやから、 なんか考えてくれへん」 と相談を受けた。 抗がん剤治療を受けた人は髪の毛が抜ける人が多いため、 帽子が必需品になるという。

石井さんは、9月ごろに会議でタオル帽子を製作することを提案。 会員から自宅にあったタオルが寄付され、 患者やその家族など女性メンバーが裁縫道具を持ち寄って、 一つ2時間ほどかけて作り上げたという。

メンバーは、 自分の名前を書いたメッセージカードを添え、 クリスマス用のリボンやシールを張って包装。 今後の活動に生かそうと、 タオル帽子の感想や同団体への意見を書くアンケート用紙も同封した。 自身も乳がんを経験した石井さんは 「数をたくさんというより、 一つ一つに気持ちを込めてきれいに作りました。 がん患者の後輩に前向きに治療を受けてもらいたい」 と話している。 6日から、 和歌山医大や日赤などへ配る予定。





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