2010年12月05日

00.社会

向陽中高生が宮脇書店に「お薦め図書」コーナー

「お薦め絵本をぜひ見に来てください」 とPRする女子生徒

「お薦め絵本をぜひ見に来てください」 とPRする女子生徒

より多くの人に本を好きになってもらおうと、 県立向陽中・高校(板橋孝志校長)図書部は24日まで、 和歌山市広瀬の宮脇書店和歌山店(西田聡代表)内の児童書コーナー入り口前で、 部員がお薦めする絵本の紹介コーナーを設置している。 部員たちが作ったポスターやポップをリユースし、 絵本をかわいく紹介。 同部の嶌村紗帆さん(17)は 「本屋さんに飾ってもらえてうれしい。 すてきな作品をいっぱいPRできたら」 と喜んでいる。

同コーナーには 「向陽中高図書部」 という文字と、 図書部員の写真が張られた大きなポスターが飾られ、 来客者の目を引いている。 現在、 部員たちが絵本13冊をピックアップし、 それぞれ表紙や内容に合った紹介をイラスト入りでアピール。 『100万回生きたねこ』(講談社)ではポップを開くと内容が分かったり、 『ぼくのくれよん』 (同)では立体的な箱を張り付けて本物のクレヨンを入れるなど工夫している。

ポスターはもともと部員が校内の読書週間用に描いたもので、 図書館司書の西村有記さん(39)が 「このまましまっておくのなら書店で活用してもらいたい」 と西田代表に依頼したという。

児童書担当スタッフによると、 以前はあまり知られていなかった絵本が、 イラストによって目立つようになり、 販売数も徐々に増えているという。 児童書のクリスマスコーナーもあるが、 入り口付近にあることで足を止め、 紹介文を見て購入を決める客も多く、 客からは 「温かみがあってよい」 という声があるなど、 好評を得ているという。

部員たちは 「本が好きな人がもっと増えてほしい」 という気持ちを込め、 同世代の中高生に対しても 「小さい時読んだ作品を読み返し、 昔とは違った視点で見てほしい」 と呼び掛けている。

また、 同部は絵本の読み語りに力を入れており、 各学校や幼稚園などで披露するため、 養成講座のほか、 あらすじを完璧に覚えるなど本格的に取り組んでいる。 今後は一般書のイラスト付き紹介、 書店内での読み聞かせなどを展開していく。





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