2010年12月09日

00.社会

自己PRから恋愛まで、和工生が3分スピーチ

県立和歌山工業高校化学技術科

発表が終わると質問が飛び交う

和歌山市西浜の県立和歌山工業高校(西英雅校長)化学技術科は毎週2回、面接やプレゼンテーション練習のため授業に 「3分間スピーチ」 を取り入れている。一度に数人の生徒が他の生徒の前で普段の生活で思っていることや考えていることを発表。テーマは自己PRや学校生活、就職、恋愛など自由。同科は 「多くの人の前で話すことで相手を納得させられる話し方が身に付けば」 と話している。

今年度から始められた3分間スピーチは、2学期から本格的に週2回の時間を設けて出席番号順に数人ずつ発表している。また、 スピーチのほか、生徒同士の質疑応答時間もある。

「人前で話すこと」に慣れてもらおうと1年は1分、3年は3分と時間を伸ばしている。始めはしどろもどろになり話せなかった生徒たちも3カ月たち、大きな声が出るようになってきたという。時には生徒から 「何が言いたいのかわからない」と厳しい言葉も飛び出すが、発表者も友だちの意見を聞き、次のスピーチにつなげているという。

同科は 「就職してからは話を簡潔に伝える能力が必要とされる」 とし、はきはきとみんなにわかりやすく話せるよう指導を続けていく方針。

25日には3年生数人が 「誘われて始めたバドミントンを楽しんでいる」 、 「3年間を振り返って、入試は別の高校に落ちたけど、化学技術科にきてよかった」 などと思い思いに発表。 「彼女とのフィーリングが合わず6日で別れた。寒いクリスマスを過ごすことになりそう」 という発表は、ほかの生徒の笑いを誘っていた。

これまで数回発表した岡本椋介君(18)は「思ってることを瞬時に的確にまとめられるようになった。会話をする上で生かされている」 と話していた。





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