2010年12月14日

00.社会

強盗逮捕に協力、東署が感謝状

感謝状を受け取る的場さん - 強盗逮捕に協力、東署が感謝状

感謝状を受け取る的場さん

強盗犯を追跡し、車のナンバーを覚えるなど犯人逮捕に貢献したとして、和歌山東署は14日、和歌山市新在家、主婦、的場裕美さん(46)へ感謝状を贈った。的場さんは「何か事件が起こったときは、落ち着いて行動することが大切と改めて思った」、同署の瀧川泰弘署長は「(ナンバーを覚えたりするのは)普通はなかなかできない。早期の逮捕につながり頼もしい」と話していた。

今月8日夕方、同市太田のヒロメディカルセンター1階の 「ひらいし小児科」 で、火炎瓶を持った男が強盗に押し入り、現金4万円を奪って逃走した。的場さんはこの日、次男の嫁と孫を同病院へ送り、病院の前の駐車場に車を停めて待っていた。突然、病院内にいた次男の嫁から 「病院に強盗が来た」 と電話があり、すぐに犯人の男が火炎瓶を持って病院から出てきたという。犯人は火炎瓶を的場さんの車付近の地面へ投げつけ、地面は炎上。走って逃げる犯人を、的場さんは車で追跡し、犯人が車に乗り込む様子を確認。忘れないようナンバーを復唱しつつ、110番し、車種と車のナンバーの下4けた、逃げた方向を確実に伝えた。的場さんは 「犯人や火炎瓶を見た時は、不思議と恐怖はなかった」 と振り返り、 「暗くて、犯人の人相までは分からなかった。私の好きな車(セドリック)で、ちょうど知ってる年式だったから車は分かりました」と笑顔。瀧川署長は「事件に遭遇したときは、あやふやな情報より、一つでも確実な情報があればありがたい」 と話していた。

強盗の容疑で逮捕された同市有家、無職、堀恵明容疑者(44)=拘留中=は、その後の取り調べで、 「火炎瓶を用意して和歌山市内を回って強盗できそうなところを探していた。どこでもよかった」と話しているといい、同病院を狙った理由について 「電気がついていて、中が見通せる病院だったので、ここならうまくいくかもと思った」 と話しているという。





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