2010年12月18日

00.社会

36年前の卒業制作レリーフを本人の手元に

校舎からパネルをはがす卒業生有志

校舎からパネルをはがす卒業生有志

昭和49年度の卒業生たちへ。 新校舎建設のため解体される和歌山市立大新小学校(伊澤佳史校長、 同市新大工町)体育館に36年前に卒業記念として制作し、 設置された 「レリーフ」 が、 取り外された。 当時の卒業生へ返却していこうと、 有志代表の南由紀子さん(48)をはじめ、 集まった数十人で一枚一枚丁寧に新聞紙で包んでいる。 レリーフは120枚ほどで、 来年2月5日、 近くの大新公園で引き渡すため、 「取りに来てほしい」 と呼び掛けている。

同校では植樹や時計などが卒業記念として多かったが、 49年度の卒業生は自分の顔をモチーフにしたレリーフを作った。 思い入れの強い作品が取り壊されると知った卒業生らは、「自分たちの顔ががれきになるのはしのびない」 と母校に集まった。

取り外した日、 有志らは、 わくわくした様子で 「自分の作ったん、 ここにある」 とよみがえる懐かしい記憶に自然と笑みが。 レリーフはひびが入って割れたりして壊れたものもあったが、 「子どものころに戻ったように粘土で再度補強する」 と喜んでいた。

レリーフには、 フルネームやイニシャルなどが書かれており、 現在は職人の高橋孝一さん(同)に依頼しボランティアで張り付いたコンクリートをはがし、 きれいに補修してもらっている最中という。

19日には、 取り外した場所を清掃する。 また、 子どもたちが継続して使えるよう、 校舎補修のための募金も募っている。

詳しい問い合わせは南さん(TEL073・460・7255)。





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