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破魔矢の準備に追われるみこ(23日、和歌浦天満宮で) |
景気が冷え込み、11月の県内倒産件数も過去10年では最多の15件(東京商工リサーチ調べ)に。転職も困難を極める中、少しでも有利に職に就けるよう、一般企業に勤める人が資格を取ろうとする動きが和歌山でもみられる。
学問の神様、菅原道真を祭る和歌浦天満宮(同市和歌浦西、小板政男宮司)境内には大学や高校合格に加え、看護師や理学療法士、臨床検査技師、ベジタブルフルーツマイスター資格の合格祈願の絵馬も掲げられている。同神社は 「最近は資格の合格のご祈祷(きとう)が増えました。公務員試験関係が多いですが、初めて聞く名前の資格もあります」 と驚いている。
23日、同神社では正月の初詣に備えてみこの研修が行われた。小板宮司(72)が20人のみこに、作法や言葉遣いなどを教えた。鎮守の森の凛(りん)とした空気の中、みこたちは約1000本の破魔矢に絵馬を付けるなど作業に追われた。
同市内の南方理沙さん(20)と美穂さん(19)は姉妹でお手伝い。昨年もみこを務めた美穂さんは 「お参りする人の『合格したい』 という気持ちを考えて、もう一度やってみたいと思いました」 と、目を輝かせていた。
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