2011年01月04日

00.社会

官公庁で仕事始め

県内の官公庁や多くの民間企業は4日、新年の仕事始め式を行った。自治体の首長らは「一丸となって頑張ろう」「挫折に負けず努力を重ねよう」などと訓示。幹部職員や社員たちはうさぎ年にちなみ、大きな飛躍を誓って新年のスタートに際し、決意を新たにしていた。


【和歌山市】 市役所大会議室に課長職以上の幹部職員170人が集まり、大橋建一市長が仕事始めの訓示。今後の市政運営に対して、財政面では特別会計の累積赤字など厳しい状況が続くとしつつ、「未来の市を思い描き集中的に思い切った投資をしていく必要がある」とあいさつ。職員への希望として、既成概念にとらわれない▽人の話に耳を傾ける▽健康管理の3つを挙げた。

また、昨年体操の世界選手権に出場するなど活躍した和歌山北高校出身の田中理恵選手が好きだという歌手・岡本真夜さんの「TOMORROW」(トゥモロー)の歌詞を引用し、「涙の数だけ強くなれるという思いで、挫折に負けず未来を信じて努力を重ねていただきたい」と述べた。

市役所の大会議室で大橋市長の訓示に耳を傾ける幹部職員たち - 官公庁で仕事始め
市役所の大会議室で大橋市長の訓示に耳を傾ける幹部職員たち


【県庁】 式は和歌山市小松原通の県民文化会館大ホールで行われ、本庁と市内の出先機関の職員約600人が参加。県庁合唱団と全員で国歌と県民歌を斉唱した後、仁坂吉伸知事は「県民と県政発展のため、4000人の職員全員でアイデアを出し合い、大いに議論することが大事。談論風発を心掛け、若い人もどんどん発言してほしい。皆さんの総和の力に期待しています」と訓示した。

また、職員を代表して商工振興課の北廣桂主査(42)が登壇し、「仁坂知事の『全身全霊をかけて県発展のために取り組む』という二期目県政への覚悟を、私たち自身の覚悟としたい。県民の皆様の思いに応えるため、仁坂知事がかじを取るこの『和歌山県』という船で、それぞれの持ち場で最大限の努力を尽くし、一丸となって荒波を乗り越えたい」と決意表明した。

訓示で職員への期待を込める仁坂知事 - 官公庁で仕事始め
訓示で職員への期待を込める仁坂知事


【県警本部】 県庁正庁で仕事始め式を開き、各部、県警察学校の警部以上の幹部署員約150人が参加した。

整列した参加者を前に、山岸直人本部長は、今春の統一地方選挙、5月に田辺市で開かれる第62回全国植樹祭について「大きく構えても構えすぎではない。警衛警備をきちんと行っていきたい」と訴えた。県内の刑法犯が昨年までに9年連続減少しており、ことしで10年連続の減少を目指すよう呼び掛け、「全国レベルの治安へ向けて、重要犯罪など全件検挙してほしい」と激励。「スタートダッシュが大切。年初に最大限の努力を」と訓示し、署員一同は治安の維持へ向け、志を新たにした。

山岸本部長の激励を聞く署員 - 官公庁で仕事始め
山岸本部長の激励を聞く署員





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