2011年01月05日

00.社会

原告、市とも控訴、24時間介護訴訟、二審へ

記者会見に応じる石田さん

記者会見に応じる石田さん

重度の身体障害者である和歌山市黒田の石田雅俊さん(42)は4日、終日介護などを求め和歌山市を相手取った訴訟で、一日24時間の介護支給が認められなかったことなどを不服として、大阪高裁へ控訴した。市側も同訴訟について、義務づけの判決がほかの市町村のサービス時間決定にも影響を与えるとして控訴した。

同訴訟では先月17日の判決で、石田さんの介護サービスの支給量を一日13時間から16時間以上(月500・5時間以上744時間以下の支給)に増やすよう、全国で初めて介護サービスの拡大が義務づけられた。しかし石田さんは、24時間介護を認めないことが裁量権の逸脱乱用には当たらない▽ほかの介護支給受給者の移動介護の平均利用時間が約10時間であり、和歌山市が月20時間が相当と認定したことなど終日介護や移動介護の拡大などを認められない点について不服として、控訴に踏み切ったという。

控訴後、記者会見に応じた石田さんは、「すごく迷ったけど、和歌山市から最低ラインの月500・5時間の介護支給量しかもらえないという思いが強くあった。介護支給量の義務づけに幅があり、このまま妥協したら中途半端だと思った」 と話した。

大橋建一市長は 「全国自治体に与える判決の影響もあると考えますので、改めて本市の主張について、 高等裁判所の判断を仰ぎたい」とコメントしている。





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