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県警本部生活安全企画課街頭犯罪対策室によると、県内の昨年中の刑法犯、街頭犯罪発生件数(概数)は前年に比べいずれも減少したという。刑法犯は9年連続の減少となる。
刑法犯は、前年比1837件減の1万2125件、街頭犯罪は同1684件減の6707件だった。
前年に比べ、最も減ったのは自転車盗で479件減の2166件。同室は、警察官の街頭での少年補導や職務質問の強化、ボランティア団体の駐輪場の警戒、各学校での自転車の施錠調査などが減少につながったとみている。
一方で、前年に比べ最も増えたのは万引で121件増の1282件だった。著しく増える万引に歯止めをかけようと、県警と県内各事業所などは、7月に県万引防止対策協議会を発足。事業所への万引の全件届け出を徹底、腕章の装着など万引をさせない店舗づくりに取り組み、8月から10月は減少していたが、11、12月に一転して増えた。
同室は 「慌ただしい年末は、ほかの犯罪も増える。全件届け出が行き渡ったとも考えられる」 とし、防犯カメラや防犯ミラーの設置を推進し、店員に客への声掛けを呼び掛けるなど継続的に活動し、長期戦で万引の減少を目指すという。
同室は 「自転車盗は減少しているが、街頭犯罪で最も多い罪種。万引も刑法犯の1割を占めている。犯罪総数を減らすためにも、県民の規範意識の向上に向けて活動していきたい」 と話している。
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