2011年01月17日

00.社会

新海洋環境船「海和歌丸」就航

お披露目された 「海和歌丸」

お披露目された 「海和歌丸」

海面のごみや油を回収する海洋環境船 「はりま」 の老朽化に伴い、 新しく建造された 「海和歌丸(うみわかまる)」 が15日、 関係者らにお披露目された。 建造後30年以上が経過していた 「はりま」 に比べてハイテク化し、 航行速度、ごみ収容量、油回収能力など、 あらゆる面で性能アップしている。

海和歌丸は 「はりま」 よりひと回り大きく、 全長33・50メートル、 深さ4・2メートル、 総トン数198トン。 航行速度は9・5ノットから14・1ノットに上がり、 ごみのコンテナ容量も40立方メートルから50立方メートルと大型化して一度の回収量が多くなった。

従来は油とともに大量の海水も吸い上げていたが、 海和歌丸では 「油水分離室」 を装備することでほぼ油だけを回収することができるようになり、 効率よく作業できるようになった。 流木など大きなごみの回収に使うクレーンや、 作業中の船の状況を周囲の船に知らせる電光表示装置なども備えた。

海和歌丸という船名は一般公募で決まったもので、 身軽で力強い牛若丸のように敏速に活躍してほしいという思いが込められている。

和歌山市の近畿地方整備局和歌山港湾事務所青岸出張所構内で開かれた就航報告会には関係者ら42人が出席。国交省港湾局の塩﨑正孝国際・環境課長は 「紀伊水道を含む瀬戸内海は世界においても比類のない美しさを誇る景勝地。 環境保全へ関係職員一同、 引き続き専心従事したい」 とあいさつ。 大橋建一市長は 「和歌山の大きな財産である海を活用していくためにも大いに活躍してくれると期待している」 と祝辞を述べた。

海和歌丸は17日に初仕事、 「はりま」 は3月に売りに出される予定。





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