2011年01月20日

00.社会

校内農園で給食、城北小に近畿農政局長賞

農園で栽培中の大根 - 校内農園で給食、城北小に近畿農政局長賞

農園で栽培中の大根

近畿農政局が開いた「近畿地産地消給食等メニューコンテスト」(学校給食・社員食堂部門)で、和歌山市鷺ノ森南ノ丁の市立城北小学校(津田成章校長)の「和歌山のめぐみいっぱい・春らんらん献立」が近畿農政局長賞に選ばれた。5年前から津田校長と児童らが続けている学校農園で収穫した野菜も数品使っている。表彰式は18日に京都市の同局で行われた。

春らしい彩りの給食 - 校内農園で給食、城北小に近畿農政局長賞
春らしい彩りの給食

献立は、たけのこのおまぜ、紀州えんどうずのいため煮、白身魚の香味あげ、じゃがもちスープ、まりひめいちご、牛乳の6品。いずれも給食メニューの一つとして出されたもの。すし飯に具材を混ぜた郷土料理のおまぜでは、春が旬のタケノコで彩りをよくしたり、子どもたちが豆むきをした「紀州うすい」(サヤエンドウ)を食べやすく卵とじにするなど工夫している。今回、市立貴志小学校(同市栄谷)の栄養士で、同校も掛け持ちしている石本佳寿美さんが同校と相談してコンテストに応募した。

津田校長によると同校では、食べることに関心を持ってもらおうと約150平方メートルの敷地でタマネギ、大根、サヤエンドウなどを栽培。安心安全をモットーに無農薬で、毎日欠かさず害虫を駆除するなど世話しており、給食を残す子どもはほとんどいない。「めっちゃおいしい」と好評で足りないこともあるくらいだという。

また、和歌山産の柿を使ったなますをはじめ、カレーやジャム作りなど地産地消の食育にも熱心に取り組んでいる。

津田校長は「さまざまなものを工夫して、トータル的に良いものを作ってもらっています」といい、大根を育てている2年生の山下哲平君(8)は「大根もジャガイモも、全部おいしい」と満面に笑みを浮かべていた。

同局長賞はほかに京都府の長岡京市教委や奈良市の(株)南都銀行など7団体、審査員特別賞は2団体あった。





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