2011年01月23日

00.社会

20歳の「先生」大人気、大学生が教員目指しボランティア

子どもたちに囲まれる海陸さん(21日、有功東小)

子どもたちに囲まれる海陸さん(21日、有功東小)

和歌山市六十谷の市立有功東小学校(小松龍三校長)にボランティアに訪れている海陸圭一さん(20)が子どもたちに大人気だ。関西外国語大学(大阪府枚方市)に通う3年生。母校である同校に昨年5月から週2回ほど、クラスを担任する教諭の補助として子どもたちの勉強や校外学習などにかかわっている。

海陸さんは、大学内の掲示板で「ボランティア募集」の張り紙を見つけ、枚方市内の小学校を訪れた。そこで、子どもたちと触れ合ったことをきっかけに、小学校教諭の道を志すようになったという。

子どもたちの笑顔を見るのが好きで、成長を間近で見られるのがボランティアを続けている最大の理由。一人っ子だったという海陸さんは、子どもたちに囲まれて過ごすのは楽しいのだそう。

三学期からは5年生の教室で授業を補佐。年が近いこともあり、児童が友達感覚で接してくるのに困惑することもあるが、芸能人の話をしたり、ダンスを一緒に踊ったりなど、遊びに夢中になってしまうことも。児童に負けじと激しいダンスを覚えようとしてひざを痛めたこともあったと苦笑する。

21日は2年生の体育の授業に参加。縄跳びの回数を数えたり、ドッジボールの審判をしたりと、児童と交流した。小松校長(58)は「いろんな場面で助けてもらえる。即戦力ですよ」と太鼓判を押す。

海陸さんは大学卒業後、教員免許取得に向けて通信制の大学へ通う予定。ことし一年は同校で経験を積んで勉強し、試験に備える。「一人一人にあった対応をして、子どもに納得してもらえるような先生になりたい」と目標を掲げている。





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