2011年01月23日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

ガソリンスタンド悲鳴、改正消防法で40年以上前の貯蔵タンク改修義務化

改正消防法

ガソリンスタンドが窮地に!?。 消防法が2月1日から改正され、 40年以上前に埋められた貯蔵用タンクの改修が迫られている。 猶予期間は2年。 岩出市中迫の那賀消防組合消防本部で18日に開かれた説明会には36事業所が出席。 同本部は 「厳しい状態とは思うが、 法令遵守により 『注意』 『警告』 を聞かない事業所には、 法的手段を取らざるえない」 と厳しい態度を示した。

昨年末に同本部がまとめた管内事業所で2020年までに 「腐食の恐れが高い」 とされているスタンドは26事業所 (タンク94基)。 また、 タクシーなどの自家給油所を合わせると47事業所 (116基) ある。 主に高度成長期に合わせ埋設されたものだ。 改修費は、 1万リットルのタンク1本につき、 200万円程度。 作業はタンク内に入り、 腐食防止のプラスチック製コーティングを施すという。

改修が迫られたタンク4基を所有するあるスタンドでは 「安いセルフが主流になり、 改修費の価格転嫁は考えられない。 親メーカーとも相談し猶予期間で今後を決めたい。 廃業する店が増えるとガソリン難民が出るかも」 とため息交じり。

一方、 消防庁がまとめた平成21年中のガソリンなど全国の流出事故総数は361件でそのうち腐食など劣化は109件だった。 県内でも平成21年7月に、 田辺市内のスタンドで流出事故が起こっている。





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