2011年01月30日

00.社会

「青陵」最後の同窓会、2月20日に華月殿

青陵高校同窓会の井上会長

青陵高校同窓会の井上会長

県立青陵高校同窓会 (井上正太郎会長) の総会が2月20日、 和歌山市屋形町の式場ルミエール華月殿で開かれる。 総会は3年に一回の開催。 平成24年度に県立陵雲高校 (通信制) との統合が予定されている同校としては統合前最後の総会になる。 井上会長 (75) =(株)南海美術印刷代表取締役=は 「ぜひ多くの卒業生に参加してほしい。 昔話に花を咲かせたい」 と呼び掛けている。

同校は昭和23年に県立桐蔭高校夜間部として出発し、 昭和29年4月1日から青陵高校として独立。 現在、 普通科と情報会計科があり昼間部 (普通科のみ) に240人、 夜間部に128人の生徒が通う。 これまで約6000人が卒業し、 卒業生には元衆院議員の貴志八郎氏らがいる。 県教委は同じ敷地内にある陵雲高校との統合 (24年度) を発表している。

総会には毎回約100人が出席する。 さまざまな年代の卒業生が集まり、 当時の懐かしい話などで盛り上がるというが、 卒業生には現住所が分からなくなっている人もおり、 総会開催の通知を出せない人が大勢いるという。 井上会長は 「違う年代の人が集まって、 いい関係をつくる機会にもなると思う」 と話している。

総会への出席希望者は、 同校 (TEL073・422・5660) へ。 申し込み締め切りは8日。

井上会長当時の定時制振り返る
青陵高校が桐蔭高校から独立後、 初めての卒業生となったのが井上会長を含む第7期生だった。 生徒数が増える中、 生徒会が 「この規模で桐蔭高校の間借りはよくない。 独立校とすべき」 とする運動を展開し、 その結果同校が誕生した。 生徒会の副会長として井上会長も奔走したという。
戦後間もない時期でまだ日本中が貧しい時代。 同校には約800人が在籍し、 全生徒が職業を持ちつつ学業に励んだ。 自転車置き場には荷物運搬用の自転車が所狭しと並んでいたといい、 仕事中に授業を受けに来て、また仕事に戻る生徒も大勢いた。10歳の年の差は普通だったという。
井上会長は 「入学当初は昼間の学校に通っている同級生がうらやましかった。 でも、 日を追うにつれて、 (学校で) 年上の同級生と触れ合う中で引け目を感じなくなった。 それどころか自分に誇りさえ持てた」 と話す。今回の統合については 「寂しいけど、時代の流れだからね」と漏らした。





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