2011年01月31日

00.社会

女性空手家4人が護身術指導

基本的な動きを教える酒居さん

基本的な動きを教える酒居さん

世界選手権女子大会の空手団体形で優勝した京都代表の酒居芙美さん(25)ら世界で活躍する女性空手家4人が29日、和歌山市吹上の和歌山西署で、空手を使った護身術を伝授した。同署と県警本部生活安全企画課主催の親子護身術教室の一環で、同署近くの岡山幼稚園の園児や保護者、同署署員など約30人が基本的な空手の組み手に挑戦した。

同署生活安全課によると、県内は昨年まで9年連続で刑法犯認知件数が減少している中、街頭わいせつや不審な声掛けなどは増加。これらの発生件数は昨年中は全国でワースト1位だった。同署と本部生活安全企画課は、そのような事例の被害者となる子どもや女性に、身を守る術を学んでもらおうと教室を企画。同課の署員の妻が空手有段者で、教え子だった酒居さんたちを講師に招いた。

酒居さんたちは、個人や団体で空手の形を披露。 「はっ」 と威勢のよい声を出しながら、きびきびとした美しい動きを見せつけた。また参加者は、真っすぐこぶしを突き出す中段突きや、前げりなどを見よう見まねで練習。女性空手家を前に、子どもたちも全身の力を振り絞って組み手に挑んでいた。

空手歴12年の酒居さんは 「楽しく体を動かしてもらえた。身を守るために人を傷つけるというのではなく、向かい合うことに慣れていってほしい」 、市内の谷口央典君(3)は「お姉さんは優しく教えてくれた。けったりするの楽しかった」 と話していた。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


00.社会 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif