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6年生が毎朝学校周辺を掃除している |
飲料業界6団体でつくる食品容器環境美化協会(食環協、 岡本隆典会長)の 「第11回環境美化教育優良校等表彰事業」 で、 和歌山市鷺ノ森南ノ丁の市立城北小学校(津田成章校長)が優良校の一校に選ばれた。 同校は、 昭和51年から毎朝6年生が学校周辺を清掃する早朝そうじに取り組み、 環境美化活動に貢献している。
早朝そうじは午前8時に始まり15分程度。 6年生は誰よりも早く登校し、 竹ぼうきとちりとりを持って、 下級生を見守りながら学校周辺や校内の清掃に取り組む。 この姿が下級生の見本にもなっているという。
本年度の6年生たちによると、 落ち葉はもちろんのこと、 たばこの吸いがら、 菓子の袋、 空き缶などが多いという。 電動自転車のモーターや充電器などが捨てられており、 処分に困ったことも。 また、 春には桜、 秋にはイチョウの落ち葉が、 雨の次の日に地面にへばりついてなかなか取れなかったという苦労話もあった。 早朝そうじを始めて変わったことは、 「早起きするようになった」 と声をそろえている。
子どもたちは、 「しんどいな」 と感じた時も、 地域の人から 「いつも掃除してくれてありがとう」 と声を掛けてもらったり、 あいさつを交わすと思わず笑みがこぼれるそうだ。
1日には同校で表彰式が行われ、 食環協に加盟するアサヒビール大阪統括支社(株)和歌山支店の杤尾重幸支店長が、代表の杭ノ瀬貴之君に手渡し、南朱莉さんが 「34年間、 受け継がれてきた歴史あってこそ。 先輩方の分も表彰されたのだと思う。 これからも早朝掃除を続けよりよい生活を送りたい」 と謝辞を述べた。
津田校長(60)は 「みんなが認められてうれしい。 自分たちが地球の環境を守ってることに誇りをもって、 掃除に励んでほしい」 と子どもたちに語り掛けた。
登校日数が残り30日を切り、杭ノ瀬君(12)は 「朝来るのは大変ですけど、 やった方がすっきりして気持ちも落ち着く。 あとちょっと頑張る」 と少し寂しげ。 もうすぐ進級する5年生の高瀬恵令奈さん(11)は 「毎朝やっててすごいと思ってた。 (自分も)毎日頑張りたい」 と意気込んでいた。
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