2011年02月04日

00.社会

近代美術館でダンスパフォーマンス

ダンスを披露する福原さんとカムニカルさん(近代美術館前で)

ダンスを披露する福原さんとカムニカルさん(近代美術館前で)

和歌山市吹上の県立近代美術館前の庭で3日、スロベニア在住のコンテンポラリーダンサー、福原隆造さんとグレゴール・カムニカルさんのデュオ・ダンスパフォーマンスが行われた。以前同館の建築とロケーションを見て 「ここで踊れたら面白い」 と考えていた福原さんを、NPO法人和歌山芸術文化支援協会(井上節子理事長)が招待し主催。同館が協力した。

舞台は美術館と県立博物館、奥山に囲まれた、和歌山城を望む石造りの広々としたスペースで、題材はサミュエル・ベケットの作品 「worstward Ho」 。

「そちらへでもないあそこへ」 「今から見られ、間違うために見る」 などの不思議な日本語訳とスロベニア語の朗読が流れる中、ほぼ裸の2人はゆったりとした動きで寝そべったり起き上がったり、数十人の観客やカメラマンの中を抜けたり背後に回ったりしながらダンスを披露した。

興味深げに見入っていた同市の森嶋淳哉さん(25)と能網佐世子さん(30)は、 「なかなか見られないものを見られて良かった。音も面白い」「この場所がすごく生かされていました」 と話した。

パフォーマンス終了に観客らの質問に答えた福原さん(45)は、「場所が僕を招待している。そこで寝ている僕が見えた」 「ここで踊りますと決めた瞬間にここが舞台になる」「私が何かを伝えたいというよりも、見た人が自由にイマジネーションを使える場にしたい」などと話した。





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