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非行少年の立ち直りを支援している和歌山市立少年センター(同市岡山丁・田野岡教彦センター長)で、各学校からの依頼による問題行動を起こした少年(少女含む)への指導件数が増えている。同センターは、市内各校との連携が密になった結果ととらえており、「センターとしての機能が動き出し、子ども一人一人へのケアにつながっている」と話している。
同センターが市内の小学校、中学校、高校の児童生徒の非行について指導した件数は、ことし4月から12月末現在で、前年同期1・7倍の145件。
内訳は、小学生4人、高校生24人で、そのほかはすべて中学生だった。同センターの職員は「高校には 謹慎 など指導措置があるため、学校だけで対処するケースも。小学生は、万引など非行行為をしても学校に発覚しにくい面もある」と指摘する。指導件数の内訳は、万引や自転車盗など犯罪(14歳以上)が14件、触法(13歳以下)が35件、たばこや深夜はいかいなど不良・それに準ずる行為が103件など。特に喫煙や深夜はいかいが前年に比べ増えているが、同センターは「数が増えたというより、こちらから声を掛けることで、各校の教諭にとってセンターの敷居が低くなったのでは」としている。
ことしに入ってからは、女子中学生の深夜はいかいなどが目立ち、同センターは「非行に気付いた早い段階で指導することが大切。小学生で非行に走る子は、中学生で慢性化することもある」。小学校から非行の芽をつむために、各小学校で同センターの利用を呼び掛けているという。
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