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次々に排出されるリサイクル製紙 |
事務機器開発・製造メーカー、 デュプロ精工(株) (本社=紀の川市上田井、 池田弘樹社長) が開発した小型製紙装置 「RECOTiO (レコティオ)」 が和歌山県庁に試験設置されてから約1カ月が経過し、 県内外の金融機関などから見学依頼が相次いでいるという。 世界初のトナー (印字成分) 除去機能を搭載した古紙リサイクル装置が注目されている。
使用済み用紙を装置の投入台に載せるだけで、 溶解、 トナー除去、 紙すき、 乾燥、 断裁までを自動で行い、 白い100%再生紙へとよみがえらせるシステム。 トナーや除去される約1割の紙以外はすべて再生され、 製紙した用紙をさらにリサイクルすることもできる。 トナー除去は小型機では難しいとされていたが、 同社が9年をかけて開発、 70件ほどの特許技術が詰まっているという。
A4サイズの再生紙を1時間で360枚、 年間130万枚の生産が可能。 大手企業で平均1000万枚の紙を消費するといわれる中、 「5台導入して社内のすべての紙をリサイクルしたい」 という企業もあるという。 販売価格は未定だが1500万円前後になる予定で、 4月から一般販売される。
レコティオを導入すると、 新しく紙を買うよりもCO2排出量を約65%削減し、 年間約88本の植林木を守ることができるという。 顧客製品開発部門の辻佳明さん (47) は 「紙を機械に投入する技術以外は新たに開発したものです。 和歌山発の製品としてエコや機密保持の分野で貢献したいですね」 と話している。
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