2011年02月12日

00.社会

アジア市場セミナー

急速に成長しているアジアの消費市場について学ぶセミナー(県など主催)が10日、和歌山市茶屋ノ丁の県自治会館で開かれ、経営者ら約40人が最新の動向を学んだ。

講師はジェトロ(日本貿易振興機構)海外調査部の冨田晶子さん。冨田さんはアジアでの売れ筋商品の紹介を通して、各国の消費者の嗜好(しこう)や価格などの具体的な情報を提供した。例えば冷蔵庫の場合、バンコクやクアラルンプールは外食文化のため「冷凍庫の小さな設計」の物が売れているが、富裕層の集まる北京のデパートでは7万円台以上の高機能な物が人気という。ただし所得格差があるため同じ国でも所得の違いによって消費傾向に違いがあるとし、「今後増えていく中間層には低価格志向が強い」と述べた。

また、アジアでは「日本製品イコール高品質」というイメージが定着しており、消費者もワンランク上の品質を求める傾向があると解説。冨田さんは「日本品質は消費者への大きな請求ポイントになるが、現地の嗜好に合わせた製品開発、価格抑制が必要不可欠だ」とアドバイスした。





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