2011年02月15日

00.社会

和歌山市で27年ぶり大雪

雪をかぶった和歌山城天守と御橋廊下(14日午後4時ごろ撮影) - 和歌山市で27年ぶり大雪

雪をかぶった和歌山城天守と御橋廊下(14日午後4時ごろ撮影)

和歌山市では14日午後6時に積雪6センチを記録し、昭和59年1月31日以来、27年ぶりに5センチを超える大雪となった。昼前に降り出したみぞれは正午に雪となり、午後4時ごろをピークに7時ごろまで降り続いた。和歌山地方気象台によると、紀伊半島南岸を東に進む低気圧に、北からの冷たい空気が流れ込んだのが原因という。JR各線では積雪で倒れた竹や木のためダイヤが大幅に乱れ、道路も高速や山間地などで通行止めになり激しい渋滞が続いた。

JRきのくに線、和歌山線の4カ所で倒竹、1カ所で倒木があり、架線が切断されるなどし、和歌山線では午後3時26分ごろから15日午前4時45分まで、きのくに線で午後4時35分ごろから15日午前2時43分まで運転を見合わせた。これにより最高647分の遅れが生じ、87本が運休や遅れとなり、約1万3000人に影響が出た。

和歌山市消防局によると、雪による転倒事故の出動は8件あり、けが人は7人。うち4人が軽傷、3人は3週間以内の入院が必要なけがだった。同市総合防災課によると、市内の家屋などの被害は15日午前11時現在、把握していない。

道路は阪和道が午後3時から通行止め。府道加太岬港線と県道岬加太港線は一部片側通行となった。紀の川市では県道泉佐野打田線(重行~神通)が午後6時から全面通行止めとなり、15日午前8時から正午までチェーン規制となった。

また橋本市では国道24号バイパスが午後9時ごろから15日午前8時まで通行止め。高野山から龍神村までの国道371号(高野龍神スカイライン、42・7キロ)は除雪作業のため14日午後4時から全面通行止めになっている(15日正午現在)。

県警本部交通規制課によると、県内でも各地で渋滞が多発。海南市下津町の黒田交差点から和歌山市内の堀止交差点の国道42号16キロで午後4時半から午前2時20分まで断続的な渋滞が発生した。市内に住む会社員の女性(30)は「いつもなら10分の帰り道が2時間10分かかった」と話していた。





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