2011年02月16日

観光学部一期生卒業へ

観光学部一期生卒業へ③

﨑山 由樹さん(22)

﨑山 由樹さん(22)

和歌山大学観光学科の設置を知り、 「こんなチャンスはない」 と志願した。それは 「一期生として、自分が新しい学部をつくっていきたい」 という強い思いから。入学してみると、茶道や華道や着付けなど、これまで触れることのなかった日本文化がとても新鮮に感じられた。

少人数クラスでの授業は先生一人一人と接することができ、深くかかわれたことが大きいという。 「授業で学んだことをグループ発表することで、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が身に付いた」 と学生生活を振り返る。

印象深いのは2回生の夏。約1年かけて、県と協力し、ブルネイへの青少年派遣事業でさまざまな提案をした。高校に出向いて自らの企画を発表、県内の高校生たちを連れ約1週間ブルネイでホームステイを体験した。帰り際の高校生たちの充実感に満ちた表情に、感動で胸がいっぱいになった。

観光学部には自分の能力や可能性を発揮できる機会が豊富にあった。就職活動開始前、大学がさまざまな企業を対象に開いた企業懇親会では、学部代表の一人として東京と大阪で堂々のプレゼン。人事関係者の前で大学の魅力や自身のPRをしたことは、就職活動への自信にもつながった。

就職先は観光業にこだわらず視野を広げ、さまざまな業種に挑戦。鴻池運輸(株)への採用が決まり、 「社会に出ても培ったコミュニケーション能力や問題解決能力で乗り切っていきたい」 と意欲的。

「観光学部は自分からやろうと思わないと平凡に終わるけど、やりたいと思ったことにはいろんなチャンスがある」 。課外活動などでネットワークが広がり、多くの人との出会いが何よりの財産となった。 「一期生として僕らはいいスタートを切れたと思っているので、熱意溢れる学生が後に続いてくれたら」と笑顔。大きな誇りを胸に、春からの活躍を誓う。
(この連載は千田麻代が担当しました)





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