2011年02月22日

00.社会

全商検定8種目制覇、和商の谷口さん

合格証書を手に笑顔の谷口さん

合格証書を手に笑顔の谷口さん

最後の最後で8種目制覇を達成。 全国商業高校協会(全商、 森田聖一理事長)が主催する検定で、 県立和歌山商業高校(和歌山市砂山南、 宮下和己校長)3年生の谷口奈央さん(18)が8つめの英語検定試験1級に合格し、 そろばんやワープロ実務など8種目で1級取得を達成した。 8種目制覇は各都道府県一人いるかいないかといい、 和歌山県内では本年度は谷口さん1人だけという。

全商主催の検定はすべてで9種目あり、 そのうち 「会計」 の検定については本年度に追加されたため受験者も少ない。 加えて和商の授業でも習うことがないため実質、 8種目の一級取得が全制覇となる。

谷口さんが取得した資格は、 そろばん、 電卓、 ワープロ実務、 情報処理・プログラミング、 同・ビジネス情報、 商品と流通マーケティング、 簿記実務、 英語の8つ。

検定の勉強に携わった教諭によると、 3年生約350人のうち、 全商の表彰規定となる1級を3つ以上取得している生徒はわずか30人(全国で1万5827人)。 8つ取得者は全国で60人だけという。

谷口さんは2日後に試験を控えた修学旅行中、 友人が熟睡する隣で参考書を見て一人勉強したというエピソードも。 授業以外でも自らコツコツと勉強に励み、 努力が実を結んだようだ。

一番苦戦したのは、 苦手科目の英語の検定試験。 1年生で3、 2級を受験し合格したものの、 その後1級挑戦につまづいた。 検定は年に2回だけで、 3年生の最後の挑戦でようやく合格できたと時は、 「自分でも頑張ったらできるんや」 と喜びを爆発させたという。

谷口さんは、 同協会の検定試験以外にも、 高校生の取得はまれという、 国家資格の情報処理技術者 (ITパスポート) 試験に合格。 卒業後は和歌山大学経済学部に進学するという。 これから試験を受ける後輩に向けて 「先生が協力的でした。 進学や就職にも役立つのでみんなも頑張ってください」 とエールを送っている。





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