2011年02月26日

00.社会

パーキンソン病手術精度高める新技術、県立医大

研究の成果を話す小倉講師

研究の成果を話す小倉講師

県立医科大学(板倉徹学長)は25日、パーキンソン病の手術の精度を高める新技術を開発したと発表した。

パーキンソン病とは体内のドーパミン量が減ることが原因で起こり、筋肉が固くなるなどの運動神経障害のことで日本全国で約10数万人の患者がいるとされている。

パーキンソン病の手術は、大脳基底核で最も神経の多い部位に電極を入れ、胸に埋め込んだ刺激装置から電流を流すことで病状を緩和するのがメーンだが、うつや認知症など副作用の危険性が指摘されていた。

今回の新技術は、運動を調節している神経細胞の固まりである大脳基底核の淡蒼球(たんそうきゅう)に電極を入れ、淡蒼球の中でも運動をつかさどる場所に正確に電流を流すことで術後の効果が得られる非常に精度の高い方法という。

同大学脳神経外科の小倉光博講師と西林宏起助教らのグループ、自然科学研究機構生理学研究所の南部篤教授、アメリカテネシー大学解剖神経生物学の喜多均教授らが作る国際共同研究チームらによる研究。

小倉講師は 「淡蒼球を正確に刺激するので安全性が高く、効果も高い」 と話していた。





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