2011年02月28日

00.社会

星林高から4人が入賞、読書感想画コンクール

入賞した4人(左から宮本さん、岡本さん、中村さん、髙力さん)

入賞した4人(左から宮本さん、岡本さん、中村さん、髙力さん)

全国学校図書館協議会などが主催する 「第22回読書感想画中央コンクール(高校の部)」 の県審査で、 県立星林高校1年の宮本美希子さん(16)が自由読書題で最優秀賞に3年連続で選ばれた。 同校では、 自由読書題で1年の岡本彩映さん(同)が優良賞、 主催者が指定する5冊の中から選ぶ指定読書題で2年の中村その子さん(同)、 1年の髙力夏花さん(同)がそれぞれ優良賞に入賞した。

星林高から4人が入賞、読書感想画コンクール

宮本さんが感想画に選んだのは、 谷川俊太郎作の詩「かなしみ」。詩を読みながら、 幼く純粋だった過去の少年と今を生きる少年が透き通った世界で出会ったのをイメージして描いた一枚。宮本さんは、 和歌山市立日進中在学中に2年連続で最優秀賞に選ばれており、 今回の受賞を聞いて 「普段人に見せる機会がないので、 自分の絵をいろんな人に見てもらいたい。 賞を頂いてうれしい」 と喜んでいた。

岡本さんは、 安西均作の詩「十一月」を選択。 詩の内容をこまめに調べたり語句を確認しながら、 残された少女をメーンに描き、 時雨の降る中、 待つ少年を影のようにして切ない雰囲気を出した。

たまごが大好きな中村さんは、 母を亡くした少年がワゴン車で暮らす少女と出会う物語 『Eggs 夜明けなんて見たくない』 (理論社) をすぐに選んだ。 色とりどりのたまごで、 悲しみや喜びを表現した。 昨年は自由課題だったが、 ことしは指定読書題に変えての挑戦だった。

髙力さんは、 ほかの生徒と違うものを描きたいと、 北海道夕張市で廃校になった中学生のノンフィクション 『最後の卒業生 夕張に生きる中学三年生たち』 (何出書房新社)を選択。 「生徒たちはバラバラになるが、 過ごした時間は消えないよ」 というメッセージを込め、 虹と青い空で希望を表現したという。

岡本さんは 「自分なりに一生懸命考えたものが選ばれてうれしい」、 中村さんは 「読書の感想を張り付けるのを忘れるハプニングもあったので、 次はミスしないように頑張りたい」、 髙力さんは 「もっといい賞に入りたかったので悔しいけど、 優良賞をもらえてよかった」 とそれぞれの受賞した時の気持ちを語った。





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