2011年03月03日

00.社会

子どもたちに置き土産、城北小の津田校長

農園で種芋を植える津田校長(2日、城北小で)

農園で種芋を植える津田校長(2日、城北小で)

◇...最後にもうひと仕事、 子どもたちの喜ぶ顔が見たいから。 和歌山市鷺ノ森南ノ丁の市立城北小学校の津田成章校長(60)は3月末の退職を前に、 自慢の学校農園にジャガイモの種芋を植えた。

◇...同校区は中心市街地にあり、 農耕地は少ない。街中の学校に農園が誕生したのは5年前、 津田校長の提案だった。 それからは児童と共に大根やタマネギ、 サヤエンドウなどを安心安全のため無農薬で栽培。 こだわりの野菜は現在もすくすくと育っている。

◇...育てた野菜は、 給食や調理実習などさまざまな場面で利用されている。 津田校長は、 子どもたちの 「おいしかったよ。 また作って」 という声に応えてあげたい一心で続けてきており、 退職が近付くにつれ、 「少しだけ寂しくなってきた」 とはにかむ。

◇...ジャガイモは6月ごろには収穫し、 給食の献立に活用していく予定。 「今後も農園が受け継がれていけば」、 津田校長は長靴と手にはめた軍手を真っ黒にしながら種芋に愛情を込めていた。





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