2011年03月07日

00.社会

キワニスきらり賞に安念さんと井口さん

息の合った演奏をする安念さんと井口さん㊧

息の合った演奏をする安念さんと井口さん左

社会奉仕団体の和歌山キワニスクラブ(大江英昭会長)が高校生の優れたオリジナルの楽曲をたたえる 「第15回青少年のメッセージ 『きらり』」 で、 県立和歌山東高校2年の安念咲さん(17)=フルート=と星林高校2年の井口朋美さん(同)=ピアノ=の2人の合同作品 「黄色い風を待って」 が最優秀のきらり賞に選ばれた。 ことしのテーマは 「明るい光きらめく愛のエネルギーにあふれたイエローの調べを発表しよう」。 2人は22日にホテルアバローム紀の国である表彰式で作品を発表する。

同クラブは毎年、 青少年に地域社会の理解を深めてもらおうと、 県内の高校生を対象にオリジナリティーのある作品を募集。 ことしは県内の高校から10作品が集まった。

「黄色い風を待って」 の作曲は、 主にピアノの井口さん。 真っ暗だった朝に日が差し込み、 風が吹き抜けるというイメージで、 日本らしい和を表現した曲調に仕上げた。 2人のユニット名も同じ意味を込め 「和(わ)」 にした。 応募用のビデオ撮影時はフルートの楽譜しかできておらず、 井口さんは和音を頭に入れながら、 自由に吹く安念さんに合わせて即興で演奏した。 現在は発表に向けて、 伴奏、 フルートとピアノの掛け合いもしっかりと入れ、 アレンジを加えたという。

2人は幼なじみで、 市立西脇中学校で共に吹奏楽部に所属。 別々の高校へ進学した後は、 交流はなかったが安念さんが 「一緒に応募しよう」 と依頼。 いざ始めてみると、 小さいころから一緒にいたからか、 「テンポ感が分かる」 と心地よい演奏ができるようだ。

受賞を聞いて2人は 「まさかと思った。 うれしい」 と喜び、 時間を見つけては練習に励んでいる。 合唱部などで舞台発表に慣れ余裕のある井口さんの横で、 安念さんは 「人前で演奏するのは恥ずかしいけど頑張ります」 と照れくさそうに笑っていた。





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