2011年03月10日

00.社会

県内自殺者が13年ぶりに300人切る

年間300人台で推移していた県内の自殺者が、平成22年中は13年ぶりに286人と300人を切ったことが、県警本部街頭犯罪対策室のまとめで分かった。

同対策室によると、昨年中の自殺者は前年比42人減。男女別は男性188人、女性98人で、自殺の理由として最も多かったのは病気苦、次いで経済・生活苦、家庭問題、勤務問題となった。

県障害福祉課、心の健康推進班によると、全国で自殺者が毎年3万人を超える状況にあり、国が平成21年度に地域自殺対策緊急強化交付金を設置。それまで、全国的に鬱(うつ)や貧困問題などの対策はしていたものの、21年度から自殺に特化した対策の動きが活発化したという。

県内の自殺の名所ともいわれる白浜町三段壁でも、町が自殺防止柵を作るなど取り組んでいる中、21年度に、同交付金でパトロール用の車や夜間パトの装備品、夜間灯などを配備。三段壁付近の自殺者は20年に20人を超えていたのが、翌年は半減した。そのほか、別の市町村での相談窓口の増設、啓発活動なども強化しているといい、同班は「自殺についての対策が形になったのはここ数年。少しずつ各団体の活動が浸透してきたのも、減少の要因の一つかもしれない」と話している。





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