2011年03月11日

00.社会

「沙也可」で日韓交流

沙也可の魅力と和歌山市活性化を語る辻さん

沙也可の魅力と和歌山市活性化を語る辻さん

和歌山市NPO・ボランティア推進協議会が主催する第4回 「おしゃべりカフェよりあい」 が10日、同市寄合町のNPO・ボランティアサロンで開かれた。小梅日記を楽しむ会の辻健会長が、「降倭将軍 『沙也可』 を通しての日韓交流と地域活性化」 と題して講演した。

辻さんは沙也可を、「女性の名前に聞こえますが、れっきとした戦国武将です」 と話し、豊臣秀吉の文禄の役で出兵したが 「この戦いに義なし」 と朝鮮に帰化し、李朝の将軍にまで登りつめ、人民からも親しまれた日本人であると紹介。日本名は不明だが、紀州鉄砲衆雑賀孫市の長男で、1571年に平井村(現・和歌山市)で生まれた孫市郎が最有力候補と説明した。

そして、まだ知らない人が多いが、沙也可を主人公にした本やマンガが日韓で出版され、韓国ではテレビで紹介されて映画化も検討中であること、日本の高校の教科書に載っていること、昨年沙也可の子孫が和歌山市を訪れて顕彰碑が建立されたこと、子孫が住む韓国・友鹿里に和歌山コーナーもある韓日友好館が10月竣工予定であることを紹介した。

さらに辻さんは、「沙也可の人間的な魅力や平和の思想は、紛争の絶えない現代社会に示唆を与える」 とし、 「ゆかりの地を増やし、ルートやマップをつくりたい。案内できる人も必要。韓国から観光客が押し寄せてくれればいいなと思っている」 と話した。





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