2011年03月14日

00.社会/06.特集/私達にできること―和歌山から東日本へ―

東日本大震災、和歌山での支援の輪

通行人に募金を呼び掛ける学生(東ぶらくり丁で)

通行人に募金を呼び掛ける学生(東ぶらくり丁で)

11日の発生から、 日を追うごとに悲惨な被害状況が明らかになっている東日本大地震。 全国的に被災地を応援しようという声が高まる中、 和歌山市でも学生やボランティア約60人が13日、 ぶらくり丁商店街や駅前で義援金の募金活動を展開した。

この日、 和歌山城でクイズラリーを開催予定だった 「つれもていこら和歌山城平成の陣実行委員会」 は、 大津波警報の発令を受けてイベントを中止し、 募金活動に切り替えた。 手作りの募金箱を持ったメンバーら約40人は東ぶらくり丁、 JR和歌山駅、 南海和歌山市駅の3カ所に分かれて街頭に立ち、 熱心に通行人に協力を呼び掛けた。 被災地支援への関心は高く、 札を複数枚入れる人の姿もあり、 34万5095円が集まった。 今後も、 ぶらくり丁内の 「みんなの学校」 に募金箱を設置し、 寄付先は市と相談して決める。

活動には県内外の大学生も多く参加し、 和歌山大学経済学部3年の稲田涼子さん(21)は 「とにかく早く募金活動がしたかった。 少しでも私たちの思いを届けることができれば」。 実行委員会の川島寛子代表(56)は 「ニュースを見ていて本当につらい。 被災地のためにできることを実行に移していきたい」 と話した。

東ぶらくり丁では、 2カ月に1度の手作り市 「ぶらぶらマーケット」 の中で募金活動が行われ、 約20人が参加した。 イベントを企画した茶屋 「諏訪園」 の永原彩加さん(22)は店のブログで募金活動を告知。 それを見て集まった人も多かった。 関西外国語大学外国語学部3年の阪根梨紗さん(21)もその一人で、 インターネットで 「和歌山 地震 募金」 と検索したところブログにヒットし、 すぐに問い合わせたという。 「報道を聞いているだけでもつらいが、 実際に被災した人たちは比べ物にならないくらい悲しい。 助けられることがあれば積極的に取り組んでいきたい」

ことし県立桐蔭高校を卒業した南出達行君(18)と清家明日見さん(同)もブログを見て応援に駆け付けた。 「もしかしたら被災したのは私たちだったかもしれない。 そういう意識をみんなに持ってもらいたい」 と話し、 熱心に声を掛けていた。 集まった16万2860円は日本赤十字社を通じ、 被災地に届ける。

また周辺では、 カフェやクラブ、 ライブハウスなど、 地震発生直後から店頭に募金箱を設置する店も多かった。 関西も南海・東南海地震の発生が近いとされ、 他人事とは思えない状況に支援の輪が広がっている。





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