2011年03月14日

02.政治・経済

県立医大と日赤が高度救命救急センターに

仁坂吉伸知事は4月1日付で、県立医科大学付属病院(和歌山市紀三井寺)と日本赤十字社和歌山医療センター(同市小松原通)の2カ所を 「高度救命救急センター」 に同時指定する。高度救命救急センターが2カ所以上あるのは、東京、大阪、神奈川の3都府県のみ。指定されると国の補助金の対象となり、医療機能の一層の強化が可能になる。

仁坂知事が14日の定例会見で明らかにした。センターの設置について国は 「一つの自治体に1カ所」 という方針だったが、県では医大と日赤、両方の指定に向けて数年前から協議し、今回、県の医療施策が国に評価されたことで同時指定に至った。医大は全国7番目の早さでドクターヘリを導入し、奈良、三重、徳島、大阪との広域連携も先進的に実施。日赤は紀北地域だけでなく大阪南部の救急患者も多く受け入れている。今後は救急医療対策の新たな取り組みとして、三次救急医療(高度な処置が必要な患者への対応機関)の強化と、二次救急医療(入院治療が必要な患者への対応機関)の連携強化を行うとしている。

「高度救命救急センター」 は、重篤な救急患者を受け入れる救命救急センター(全国234カ所、県内3カ所)のうち、特に高度な診療機能を提供するもので、これまで県にはなかった。広範囲熱傷、指肢切断、急性中毒など特殊疾病患者に対応できることが条件になっている。

仁坂知事は 「両方とも大変立派な病院だと、実態を国に認めていただいた」 と話している。





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