2011年03月17日

00.社会

交通安全ポスターで中畑さんに総理大臣賞

ダブル受賞した作品(縮小版)を手に笑顔の中畑さん

ダブル受賞した作品(縮小版)を手に笑顔の中畑さん

春の全国交通安全運動などに使用される、 平成23年交通安全ポスター(全日本交通安全協会など主催)の一般、 歩行者・自転車利用者向けの部門で、 応募作品236点の頂点となる内閣総理大臣賞に、 デザイン工房 「つくりん房」 (和歌山市梅原)主宰でイラストレーターの中畑康代さん(51)の作品が選ばれた。 運転者向けの部門でも二等賞の 「警察庁長官賞」 をダブル受賞し、 中畑さんは 「毎年チャレンジしてたので、 本当にうれしい」 と満面に笑みを浮かべた。

中畑さんは、 30年ほど前からイラストレーターとして活動。 フリーとしての実力を試そうと、 平成6年ごろから全国公募のコンテストに応募を始め、 県の献血推進キャラクター 「あいちゃん」、 阪堺電車のキャラクターに作品が採用されるなど活躍している。

中畑さんいわく 「公募の中でもプロの出品が多く、 レベルが高い」 という同ポスターは、 平成18年から毎年出品。 平成20年に三等賞の 「全日本交通安全協会会長賞」、 21年に佳作に入賞し、 今回、 6年越しに目標だった一等に輝いた。 内閣総理大臣賞の受賞は県内で初めて。

同ポスターは、 毎年決まる交通安全スローガンを入れる決まりがあり、 今回の歩行者・自転車利用者向け部門は 「行けるかな 渡れそうでも 待つ勇気」。 例年の入賞作品の傾向で、 点滅中の信号の横断歩道を渡ろうとして止められるようなデザインが多い中、「信号の変わり目でも踏ん張って待っている姿を描きたかった」。 当初はりりしい武士をイメージしていたが 「最低限の線で、 最大限の説得力を出すのが大切。 武士は装飾品が多いから」 と幼い男の子をメーンに変更。 男の子全体を青に色付け、 スローガンを黄色にして目立たせた。 運転者向けの部門も、 赤ちゃんのかわいらしさと両親の優しさを表現しようと、シンプルに描いた。

中畑さんは、 「ポスターが全国に掲示されて、 交通安全に貢献できるのも喜び。 今度はダブル部門でトップを目指したい」 と話している。





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