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桐蔭高 県立桐蔭高校(和歌山市吹上、勝丸健司校長)の卒業生有志約80人は19日までの5日間、JR和歌山駅中央改札口前や近隣のスーパーなど5カ所で募金活動を行った。募金はNHKや県共同募金会を通して被災地に送る。
被災地のために何かしたいと、関戸太祐君(18)、山口俊君(同)、宮地立君(同)、平井勇祐君(同)の4人が連絡を取り合い、同級生に協力を呼び掛けるメールを転送し広がった。卒業生の3分の1ほどが参加し、18日までに約450万円集まったという。
この日の同駅前のメンバーらは、「一日も早い被災地復興のため、協力よろしくお願いします」と大きな声で呼び掛けた。協力者から「後輩頑張れ」と応援の言葉を掛けられると笑顔で「ありがとうございます」と応えていた。
4人は「助け合いの心が強く、和歌山の人たちの温かさが身に染みました」と話していた。
和歌山市内の中学校では早朝から生徒が校門に立ち、義援金の協力を呼び掛けているところもある。
募金をした人に頭を下げる卒業生有志ら
生徒会長の関戸裕紀君(14)が14日、テレビのニュースを見て「自分も力になれないか」と教諭に話を持ち掛けた。募金箱も関戸君が作成した。
17日は4人が、冷え込みの厳しい早朝にもかかわらず「被災者のために募金を集めています。よろしくお願いします」と呼び掛けた。関戸君は「避難所での生活は苦しいと思う。少しでも皆さんのために頑張りたい」と話していた。
通行人から義援金の協力を受ける伏虎中生徒
厚生委員長の中西夏葵さん(14)が、「募金活動をして役に立ちたい」と申し出た。その日の放課後から執行部会を開き、役員20人で募金箱や幕を作り、メッセージも考えた。
18日は、執行部らが校門前で通行人に「協力よろしくお願いします」と声を張り上げていた。中西さんは「たくさんの地域の方々に参加してもらえるように、もっと大きな声で呼び掛けていきたい」と話していた。
両校は23日まで募金活動し、集まった義援金は日本赤十字社を介して被災地に送られる。
義援金を呼び掛ける河西中生徒ら
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