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現地の状況を報告する森岡さん |
東日本大震災の被災地に派遣され支援活動を行った和歌山生協病院(和歌山市有本)事務次長の森岡佳昭さん(46)が19日、現地での活動を報告した。森岡さんは被災地の復興に向けて今後、長期の支援が必要になっていくことを強調し、「体制をきちっと組んで、さらに支援を集中していく必要がある」と訴えた。
森岡さんは同院看護師の竹山静香さん(30)、瀧本佳史さん(26)と3人で14日早朝に和歌山を出発。宮城県の坂総合病院で、全国から集まった医師や看護師らと共に、次々と運ばれてくる患者の治療に当たった。水たまりの水を飲んだり、ガソリンの付いた食べ物を口にするなどして、下痢や嘔吐(おうと)を訴える患者が多かったという。任務を終えた3人は17日に帰還した。
報告会では、出席しなかった竹山さんと瀧本さんのメッセージも伝えられた。現地では震度4クラスの余震と寒さで寝られなかったが、和歌山に戻ってからも現地のことが心配で眠れない状態が続いているという。2人は県民に向けて物的支援はもちろん、「被災地に知人がいる人はぜひ連絡を取り、言葉を掛けてほしい」とメンタル面での支援も呼び掛けた。
同院は19日から、第2陣として3人を被災地に派遣している。
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