2011年03月23日

03.スポーツ/06.特集/第83回センバツ高校野球

17年ぶりの優勝旗目指し

グラウンドへ駆け出す智弁ナイン

グラウンドへ駆け出す智弁ナイン

東日本大震災の影響から開催が危ぶまれた第83回選抜高校野球大会が、 予定通り23日に幕を開ける。 甲子園練習も19日から始まり、 県代表の智弁和歌山(2年連続10回目)も同日心地よい汗を流した。 30分間と短い練習時間だったが、 春夏4期連続の常連校らしく守備を中心に効率的に行い 「震災復興への応援」 「17年ぶりの紫紺の優勝旗」 「髙嶋仁監督の通算60勝」 とそれぞれの思いを胸にナインの元気な声が銀傘にこだました。

報徳学園に続いて午後3時半からの練習となった智弁ナインは開始のサイレンとともに、 全速力でグラウンドへ飛び出した。

選手たちはあこがれの聖地で生き生きとプレーし、 冬場の練習の仕上がりのよさを感じさせた。

捕手道端の 「元気出して」 の掛け声で始まった練習は、 キャッチボールで肩を慣らした後、 髙嶋監督のノックに移った。 内野手に10分間、 外野手に5分間、 投手陣に5分間のノックを実施。 土の感触やボールのバウンドの仕方などに気を配りながら連携プレーも行った。 選手たちは 「いいボールや」 「もっと声出して」 と雰囲気を盛り上げて臨んでいた。 その後は7人の投手がマウンドで投球を行う間を利用して、 髙嶋監督が1塁付近で、 フェンスのクッションボールの処理などを内野手に指導。 打球の跳ね具合を入念に確認させた。 練習を終え、 ベンチに引き返してきた選手の中には笑顔も見られた。

中村恒星主将は 「自分たちの年で監督の勝利数を60勝に乗せたい。 まずは1勝。 自分たちの野球をしたい」。 道端俊輔捕手は 「先制点を取って試合を優位に進めたい。 こんな状況なので、 野球ができる幸せを感じてプレーしたい」 と意気込んだ。 31回目の甲子園練習を終えた髙嶋監督は 「甲子園のノックは口では表せない」 と笑みを浮かべ、 「チームの仕上がりは順調。 もう一度締め直して試合に挑みたい」 と話した。





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