2011年03月23日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

東海南中で初めての立志式

色紙に自分の思いを書いて発表する生徒

色紙に自分の思いを書いて発表する生徒

海南市野上中の市立東海南中学校 (小畑一校長) でこのほど、 社会の仲間入りを果たす元服に由来する 「立志式」 が行われ、 新3年生56人が将来に向けての決意を発表した。 生徒たちは色紙に 「感謝」 「努力」 「志」 などそれぞれ一番大切にしたい言葉や思いを書き、 壇上で一人ずつその文字を選んだ理由や抱負などをはきはきと発表した。

立志式は、 武士社会で行われていた 「元服の儀」 にちなみ、 14歳になった人を祝う式。 同校では、 志を高く持ってもらい、 残りの学校生活を輝かしいものにしてもらおうと初めて実施した。 生徒たちはこれまで総合的な学習の時間の中で、 幕末の越前藩士の橋本左内が15歳のころ記したとされる 「啓発録」 について学び、 自分の生き方について考えてきた。 この日に向けて自分の親にあてた招待状なども手作りし、 日ごろ言葉では伝えきれていない 「思い」 を会場で発表した。

式には、 我が子の晴れ舞台を見ようと、 約60人の保護者らが出席し、 見守った。 生徒たちは緊張した様子で登壇すると、 約1分間の持ち時間に思いを学校生活を振り返って発表。 文字はほかにも 「自立」 「優」 「真面目」 「意志」 など生徒それぞれの個性で溢れていたが、 共通するのは親や先生、 友人へ感謝の気持ちだった。

「真面目」 という言葉を選んだ永井佑典君 (14) は 「緊張したけど、 うまく発表できた。 授業など学校生活をさぼらないように思いを込めた」 と笑顔。 「進」 と描いた上岡雅さん (14) は 「自分から進んで誰からも頼ってもらえる人間になりたいと思ってこの言葉にした」 と話していた。

また、 この日は(株)サンコー相談役の角谷勝司さんが記念講演し、 「感謝の心が幸福を呼ぶ」 「人生は死ぬまで勉強」 「良い友が多いほど幸せになれる」 といった人生体験も語られ、 生徒や保護者たちは真剣に聞いていた。





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