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修了証書を受け取る卒業生 |
和歌山大学(山本健慈学長)の学位記・修了証書授与式が25日、和歌山市民会館であり、4学部915人、大学院211人、専攻科9人の計1135人が晴れて卒業した。
式では、東日本大震災の犠牲者のため学生らは黙とうをささげ、山本学長から各学部、研究科、専攻科の総代に学位記などが授与された。山本学長は第1期卒業生となった観光学部の学生71人に「新学部という条件の中で学び、地域で活動し、高い学びと大きな地域への貢献をしてくれた。1期生の誇りを胸に活躍し、伝統を築いてください」とエールを送り、「自分の幸せのために、そして日本社会の復興のために最前線で奮闘してほしい」と呼び掛けた。
帰省中に震災に遭った岩手県大船渡市出身の金野香菜子さん(22)=観光学部=は、家や家族、親せきは無事だったが、まだ連絡の取れていない友人がおり「心配ですが、生きていると確信しています」。卒業後は東京都で社会人としてのスタートを切るといい「寒い所で暮らしている人、食べ物のない人を思い、ぜいたくせず自分にできることを考えて歩んでいきたい」と話していた。
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