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義援金が中田さんから二階本部長に手渡された(11日、自民党県連事務所で) |
雑賀孫市の嫡男、 孫市郎といわれる韓国の金忠善(沙也可)の子孫らが、 東日本大震災被災者のために募金活動を行い、 集まった義援金200万ウォン(約14万6000円)を11日、 自民党県連の地震緊急災害対策本部(二階俊博本部長)に託した。
雑賀孫市は現和歌山市を拠点に活躍した雑賀鉄砲衆の頭領。 沙也可は文禄元年(1592)に鉄砲隊を率いて朝鮮に出兵したが、 「この戦いに義なし」 と豊臣秀吉に反旗を翻した日本人で、 朝鮮に帰化して王から金忠善の名を受け、 今も韓国で大勢の子孫が暮らしている。
募金したのはその沙也加の子孫 「賜姓金海金氏宗会」 と 「金忠善(沙也可)研究会」。 義援金は長年、 友好関係にある和歌山の沙也可研究会の中田實宏さんを通し、 「今回の大地震が他人事ではなく、 同胞が被災されたように心が痛みます」 との言葉とともに寄せられた。
和歌山市卜半町の同県連事務所で中田さんは、 「金額の多寡ではなく、 心配して送ってくれた。 大変ありがたいです」 と二階本部長に義援金を手渡し、 二階本部長は 「感激しています。 韓国の友人たちから心からのお見舞いと激励をちょうだいしたことを糧に、 復興に向け最大限の努力をします」 と述べた。
沙也可の子孫と 「金忠善(沙也可)研究会」 は、 昨年11月、 和歌山市で行われた沙也可顕彰碑除幕式(紀州東照宮境内)や沙也可日韓国際シンポジウムにも参加している。
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