2011年04月12日

00.社会

「支える人を支えるネットワーク」が発足

支える人を支えるネットワーク

活動について報告する榎本さん

東日本大震災の被災者支援に取り組む人を支援する「支える人を支えるネットワーク」 の発足式が11日、和歌山市西汀丁のIBW美容専門学校和歌山城キャンパスで行われた。メンバーは被災地での災害ボランティア活動について報告し、訪れた人たちは救援活動の実状などに思いを巡らせた。

NPO法人和歌山災害救助犬協会理事長の榎本義清さんは、地震発生直後に災害救助犬3頭とスタッフ3人で福島県南相馬市へ出向いたことを報告した。榎本さんは、地震の影響で一般道が真っ二つに割れ、田んぼが地盤沈下で水が引いていないなど被災地の惨状を写真で解説。行政に問い合わせても連絡が取れないなど「救援活動のニーズが分からなかった」と、現場が目の前にあるのに動けないもどかしさを振り返った。また、民間団体として活動する上で、「『あんたたちが使うのか』 と思われ、費用の支援を呼び掛けるのは難しい」 と問題点を指摘。今回の救援活動後、県のある職員が災害救助犬のために募金に訪れたことに触れ、 「生存者は発見できなかったけど、励みになった。もっと支えてもらうことで、我々に重みを持たせてください」 と訴えた。

同ネットワークは、NPOや事業所など45人で発足。今後、情報収集やウェブサイト作成、メンバーの拡大、資金支援など、目的別に6チームに分かれて活動を展開していく。毎週水曜午後7時半から、みその商店街内の 「みそのホール」 で定例ミーティングを開き、活動報告など情報交換をする。問い合わせは、同ネットワーク事務局(TEL073・424・2223)へ。





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