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生物の実験器機に触れる女子生徒 |
平成18年度から文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール」(SSH)の指定を受けて、科学技術系の人材育成などに取り組んできた和歌山市太田の県立向陽中・高校(川恒弘校長)は、本年度から新たに5年間、同事業を継続する。本格的な取り組みは来月以降、スタートさせる。
SSH事業の継続決定を受けて、同校ではイギリスの姉妹校 「ダートフォードグラマースクール」との交流など新しい企画に取り組もうと計画を進めている。そのほか、科学に関する英文の読解▽外国人講師による講義▽英語で姉妹校の生徒にプレゼンをするなど、今まで以上に力を入れていくという。
同校はこれまでの取り組みで 「生徒自身が研究し、一般の人にプレゼンすることで発表力が培われた」 と成果を実感しているといい、 「一定の成果に満足せず専門の道へ進む足がかりになれば」 としている。
生徒たちは、SSH事業関連の授業で物理・科学・生物・数学・環境の5種類からテーマを選び、それぞれ研究する。19日には、生物の選択生の授業があり、「遺伝子」 や 「カビ」など研究テーマの案を出し合った。生徒たちは実験で使う器機などに慣れようと、教諭から説明を受けた。選択生の浦川真緒さん(16)は 「専門的な実験や研究が楽しみ。知識を深めていきたい」 と意気込んでいた。
SSH事業では、科学技術振興機構(JST)の支援により、専門器械の購入による実験の充実▽大学・専門機関との連携による研究室の訪問▽第一線で活躍する科学者による講演会や授業▽全国の指定校との交流を展開する。
県内ではほかに県立海南高校(海南市)、県立日高高校(御坊市)の2校が本年度までSSHの指定を受けている。
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