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災害ネットワークの登録者に発行される加盟プレート |
災害時に市民へ細かな情報を提供できるよう、「バナナエフエム」の愛称で親しまれているNPO法人エフエム和歌山(FM87・7MHz)は、災害ネットワークの構築を開始する。5月から和歌山市内を中心に参加団体や企業などを募集し、メールアドレスや電話番号を登録して非常時のホットラインを形成する。コミュニティー放送局としては全国的にも珍しい取り組みで、山口昭昌理事長(59)は「大災害が起きてからでは遅い。まずはみんなでつながり『転ばぬ先の杖』としたい」と話している。
東日本大震災では「炊き出しの場所」など細かい情報を地域FM局が提供するなど、支援の一翼を担っている。しかし、情報を寄せるのはラジオを聴くリスナーが中心で、限定されたものしか情報発信できないことがあるという。
今回立ち上げる災害ネットワークは、同社と医療施設や美理容店、飲食店、宿泊施設、NPO団体などが連携。「連絡先」や「災害時にできること」などを登録してもらい、災害のときに市民に正確な情報を提供できるようにする。登録者とは数カ月に一度、メールを配信して連絡を取り合うことになる。災害時にもメールを一斉送信して被災状況を把握するという。
募集対象地域は、FM87・7が聴ける和歌山市全域と岩出、紀の川、海南の3市の一部。約500件の団体・企業を集めたいという。登録者には、同社の連絡先が記入されている加盟プレートが発行される。加盟料は無料。加盟方法は、同社へメール(post@877.fm)するか、ウェブサイト(http://877.fm/saigai/)のフォームから申し込むことができる。
問い合わせは、同社(TEL073・444・4803)まで。
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