2011年04月27日

00.社会

県営住宅入居の被災者にカーテン提供

県営住宅へ提供されるカーテンの生地 - 県営住宅入居の被災者にカーテン提供

県営住宅へ提供されるカーテンの生地

オーダーを中心としたカーテン販売店「JUSTCURTAIN」などを経営する「(株)インテリックス」(本部=和歌山市里、木村明人社長)は、東日本大震災の被災者が一時的に入居する県営住宅へオーダーカーテンを提供している。同社がオーダーカーテンを無償提供するのは初めて。


同震災発生後、同社は、東北地方にあるフランチャイズのパートナーショップの被害の惨状を受け、和歌山県内外の直営店9店舗などで義援金を募るなど支援に踏み出していた。たまたま県が県営住宅へ被災者を受け入れることを知り、生活の必需品でもあるカーテンを無償提供することを決めた。3月末に県へ打診し、今月初めに県から承諾を得た。現在、4世帯15人が県営住宅に入居。各部屋の窓の寸法を測り、今月中ごろに、すべての部屋にベージュの植物柄のカーテン、カーテン用のレールが備わった。

関西広域連合広域防災局として県は、現在も被災者の県営住宅(102戸)の一時的貸し出しを受け付けており、同社は今後も引き続きオーダーカーテンを提供していく。また義援金については、文化勲章を受けた建築家の安藤忠雄さんが、震災の孤児などに向けて検討している育英基金へ届ける予定。

同社管理部課長の中村嘉隆さん(48)は「遠い和歌山まで来て良かったと少しでも思ってもらえたら。一日でも早く通常の生活に戻れるよう祈りたい」と話している。





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