2011年05月16日

00.社会

「ぜんそくはハンデじゃない」清水宏保さん講演

ぜんそくについて講演する清水さん

ぜんそくについて講演する清水さん

持病のぜんそくをうまくコントロールし、平成10年の長野オリンピックで金メダル獲得を果たした元スピードスケート選手の清水宏保さん(37)が14日、和歌山市南汀丁の和歌山東急インで「夢をあきらめないで~ぜんそくはハンデじゃない~」をテーマに講演した。清水さんは「薬を上手に使うことで、ぜんそくを持っている子どもでもスポーツができるし、生活が豊かになることを伝えていきたい」と語り掛けた。

ぜんそく患者に正しい情報を提供しようと、英国系製薬会社グラクソ・スミスクライン(株)(本社=東京都渋谷区、フィリップ・フォシェ社長)が開いた市民公開講座「GINA世界喘息デーin和歌山2011」で、患者やその家族ら約120人が参加した。

清水さんは3歳のころにぜんそくを発症。高校3年のアルベールビルオリンピック選考会の前日にぜんそくが起こり、敗退したことをきっかけに、その後は吸入ステロイドを毎日使用することでコントロールしている。清水さんは「ぜんそくと向き合わなければ繰り返すと思った」と振り返り、「完治する病気ではないので、小さいころから親と協力し勉強し、体で覚えていくことが大切」と話した。

講演を聞いた同市南出島の徳永由美子さん(60)は「自分でどう管理していけば良いか分かり、勉強になった」と笑顔で話していた。

清水さんは現在、日本大学大学院グローバルビジネス研究科に在籍。6月29日には著書「ぜんそく力(仮)」の出版を予定している。





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