2011年05月17日

00.社会

被災地のランナー支援 元県教委の中島さん出版

被災地のランナー支援 元県教委の中島さん出版

「楽しんでもらえれば」 と中島さん

ランニングを始めて10年を記念して、 元県教委・健康体育課長の中島紀生さん(55)=現高野町副町長=が大会レポートなどを記した本 『FUNRUN 明日に向かって走れ』 (211ページ、 新書判)を出版した。 本の収益は 「元気に走り続けてこられた恩返し」 として、 東日本大震災の被災地のランナーへ届けたいと検討している。 中島さんは 「楽しんで読んでもらえたら。 感謝の気持ちで、 ささやかながら支援していきたい」 と話している。

本は当初、 販売する予定はなかったが、 急きょ被災地支援のため販売しようと決めた。 そのため現在は書店で扱っておらず、 和歌山市湊通丁北のホテルアバローム紀の国のフロントでのみ販売している。

本には、 主に出場した大会のレポートを記載。 北方領土ノサップ岬マラソンの県代表に選ばれたこと、 家族と共に走ったことなどをはじめ、 大会で最下位となったことまでありのままをつづっている。 本の中で自身のことを「50半ば、 メタボ気味で古傷に悩みつつ、 性懲りもなくあちこちに顔を出すランナー」 と記しており、 県内外で出場した大会は200を超えるという。

中島さんがランニングを始めたきっかけはダイエット。 平成13年春に始め、 秋には20キロの減量に成功して70キロになった。 ランニングを始めてから、 病気をしなくなった、 仕事のアイデアが浮かぶ、 夜更かしや深酒は控えられる、 ストレス発散できるなど、 めりはりのある良いことずくめな生活へと転身を遂げたそう。 「楽走(らくそう)」 をモットーに楽しくラクに走ることを心掛け、 長時間走る時は景色を楽しむようにしている。

また、 最近では給水係や目の不自由な人を助けるボランティアなどにも精を出しており、 今後は地元紀の川市で、 2時間のんびり走るというアットホームな大会を開きたいと抱負を掲げている。

中島さんは 「こういうランニングの楽しみ方もあるのだなと知ってもらい、 復興の手助けになれば幸いです」 とPRしている。 本は税込み1000円。 問い合わせは中島さん (TEL090・8756・9439) へ。





この記事と関連がありそうな過去の記事

powered by weblio


00.社会 - 同カテゴリの記事






カテゴリー
社会
事件・事故
政治・経済
スポーツ
文化・くらし
紀の川・岩出・海南・紀美野

これまでの特集
月別アーカイブ
株式会社 和歌山新報社
cypress.gif