2011年05月19日

00.社会

片男波潮干狩り場でツメタガイの駆除活動

片男波潮干狩り場でツメタガイの駆除活動

片男波潮干狩り場でツメタガイと砂茶碗の駆除を行う子どもたち

アサリなどの二枚貝を食べるツメタガイを駆除しようと、県や和歌山市、和歌川漁協などでつくる「県市干潟保全対策地域協議会」(山下勇会長)は18日、同市和歌浦南の片男波潮干狩り場で、市立明和中学校と和歌浦小学校の協力を得て、ツメタガイとその卵塊「砂茶碗」の駆除を行った。同協議会は今後も水質チェックなど、継続して干潟保全に向けた活動を展開していくという。

同潮干狩り場での潮干狩りは、アサリが姿を消したため3年連続で中止されている。原因を探ろうと、市は昨年、干潟にアサリを放流。エイやツメタガイなどの外敵が侵入しないようにネットを張って生育状況を観察するなどの調査を続けていた。その結果、ネットの下のアサリは減少しなかったため食害説が濃厚と考えられるようになった。

同協議会は、水産資源の保全など干潟機能の維持・回復を図るためにことし3月に立ち上がった。今回のツメタガイと砂茶碗駆除が協議会として最初の活動になった。

この日は、同中の3年生200人、同小の5年生69人が参加。県立自然博物館の学芸員から干潟の説明を受けた後、約1時間かけて駆除を行い、袋いっぱいに砂茶碗を集める児童や生徒もいた。前龍人君(11)は「ツメタガイがアサリを食べるなんて知らなかった」。市農林水産課の白井光典班長(51)は「駆除ももちろん大事だが、地元に素晴らしい干潟があることを再認識してもらえたのではないか」と話していた。





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