2011年05月19日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

来月、元海南市職員の芝村さんが陶芸工房オープン

来月、元海南市職員の芝村さんが陶芸工房オープン

緋襷で焼き上げた芝村さんの作品

陶芸教室「きみの幸工房陶芸倶楽部」が6月5日、 紀美野町動木にオープンする。 オーナーの芝村幸志さん(60)はことし3月に海南市役所を定年退職、念願だった自身の工房を構えた。 芝村さんは 「地域の子どもから大人までたくさんの人でにぎわう場になってほしい」 と話している。

芝村さんが陶芸を始めたのは30歳の時、 当時の上司に教わったのがきっかけ。 土の塊が自分のアイデア次第でさまざまな形になること、 作品が日常生活でも使えること、 同じ物が二つと生まれないことなどに魅力を感じた。 それから年間300個から400個の作品を制作するようになり、 「いつか陶芸を通じたコミュニティーの場を作りたい」 と夢が広がった。
いずれは陶芸教室を開こうと、 50歳を機に大阪芸術大学の通信教育部に入り、 4年間でさらに深く学んだ。 基礎からきっちりと身に付け、 陶芸仲間とも出会った。 工房の名前には 「貴方の幸せを作る」 という思いを込め、 自身の名前の一文字を取った。

芝村さんが得意とするのは、 わらを巻いて約1220度で一気に焼き上げる 「緋襷 (ひだすき)」 という技法。 備前焼の技法の一つで、 素地にわらを巻いて焼くことで灰が表面にくっつき、 わらの跡が緋色の筋となって所々で発色。 うわぐすりとは違った独特の色合いが美しいという。

4月、 5月の大型連休中には、 プレオープンとして体験教室を開催。 10日間で町内や海南市、 和歌山市などから114人が訪れた。 偶然にも参加者の中に芝村さんに陶芸を始めるきっかけを与えてくれた上司の孫がおり、 驚いたという。 芝村さんは 「つながりがあってびっくりした。 でも出会いはすごいなあと感じましたね。 今後も陶芸を通してさまざまな人と出会い、 にぎやかにわいわいとやっていきたいです」 とうれしそうに話した。

また、 現在オープンに向けて会員も募集中。 会費は月3000円。 毎週日曜日に開催する。 午前9時から午後4時までの間、 いつでも来て楽しめる。 設備は電動ろくろ4台、 手回しろくろ12台、 中型電気窯、 小型ガス窯など。 一日体験コースは2000円 (所要約2時間)。 粘土代1キロ300円。 湯飲み、 花びん、 皿、 置き物など自由に作れる。

問い合わせは芝村さん (TEL090・3485・0065) まで。





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