2011年05月20日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

農作業の負担軽減「パワーアシストスーツ」

農作業の負担軽減「パワーアシストスーツ」

静かに動作をアシストするパワーアシストスーツ

和歌山大学と県工業技術センターが共同で研究開発に取り組んでいる、 高齢者などの収穫作業を補助するロボット「パワーアシストスーツ」が完成し、 来年の販売開始に向け実証実験が行われている。 高齢化に歯止めが掛からない農業の作業負担の軽減が期待されている。 販売予定価格は100万円。 同様のロボットはほかの大学などでも開発されているが販売実績(リース契約が主)はなく、 販売が実現すれば全国で初めての例になりそうだ。

同スーツは直接人の体に装着。 人が動く際に掛かる力をコンピューターが認識し、次の動作を計算して必要な力を補助する。 一定時間、 腕を上げたままの状態で固定することができるため、 頭上にあるミカンやモモ、 カキなどの果樹収穫も楽になる。 18日には、 紀の川市打田のJA紀の里営農センターでJA職員を対象にした説明会が開かれた。 実際に装着体験した同JAの営農指導員、青柳直彦さん(23)は「思ったより反応が良く、力の弱い人にはいいかもしれないですね」と話していた。

現在のスーツは上下合わせて重さ11・5キロ。 電源は家庭用電源で充電可能なバッテリーを使う。 稼動可能時間は1時間程度。 電動モーターで動く仕組み。 作業労力に対し30~50%程度補助する。 ことしの夏には能力を向上させたスーツが完成する予定で、 中腰の状態で腰を支えるなど、 技術の追加や軽量化が図られる予定。





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