2011年05月27日

00.社会

シニアサークル「バベクラブ」が元気

シニアサークル「バベクラブ」

高齢者の生きがいづくりに取り組むBABEクラブの皆さん

団塊の世代が退職し、 定年後の生きがい需要が高まる中、 シニアサークル 「BABE(バベ)クラブ」 (嶋本嘉夫会長) が元気だ。 メンバーそれぞれが得意な分野を生かし、 シニアのための特色あるイベントを続けている。 昨年は26のイベントを企画し、 延べ1021人が参加。 着実にファンを増やしている。 ウバメガシ(バベ)に由来する同サークルの小さな芽からスタートした活動は、 少しずつ根付きつつある。

同サークルは、 県社会福祉協議会いきいき長寿社会センターの 「シニア生きがい創造事業」 の教室受講生の有志が集まり、 平成21年4月に11人で発足。 県木のウバメガシは備長炭の原木で、 和歌山では昔からバベと呼ばれて親しまれており、 岩石の上にも生えるというこの木にあやかろうとサークル名に採用した。 定年後、 家にこもりがちになるのでなく、 できるだけ外に出る機会をつくろうという趣旨の下、 高齢者のためのさまざまな活動を展開している。

メンバーは60代から70代が中心。 その顔ぶれは、 ケーキ作り技能士1級資格者や竹とんぼ教室メンバー、 世界遺産マスターなど実にユニーク。 内容は文学や音楽、 料理などさまざまで、 藤原定家 『熊野御幸記』 を読み、 それに基づいて熊野古道を歩く会や、 160円で関西一円を巡る旅、 シニアの歌声ひろばや折り紙、 シュロの葉を使った虫づくりなど趣向を凝らしている。 開催場所は和歌山ビッグ愛や中央コミュニティセンター、 木本連絡所など。 参加者の半数以上がリピーターという。

極力お金をかけず参加費はできるだけワンコインで収まるように心掛けているそう。 企画する側も楽しみながら取り組んでおり、 「高齢者と共に、 高齢者の生きがいづくりをしていきたい」 とメンバー。 今後は要望の多いパソコン教室なども企画中という。

6月の予定は、 10日= 「楽しい折り紙」 ▽20日= 「熊野御幸記」 藤原定家日記を読んでみませんか▽26日=さくさくミルフェとアップルパイ作り。 イベントの予定表はコミュニティセンターなどで配布している。 問い合わせは嶋本会長(TEL073・444・1643)。





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